夏は汗をたくさんかいてアトピーの症状をうまくコントロールしましょう
こんにちは、仙台アトピー相談室です。
夏はアトピー性皮膚炎の方にとってつらい季節ですね。紫外線や汗、肌表面で細菌も繁殖しやすくなるため症状が悪化しやすいのです。
その中でも汗をかくとアトピーの症状が悪化すると嫌われがちですが、汗が出にくいことで皮膚のバリア機能が低下し、体に熱がこもるなどの悪循環が生まれます。
実はうまくコントロールすればアトピーにとって「汗」は強い味方なのです!
【汗をかくメリット】
・体温調節
・肌表面の保湿
・抗菌作用
・アレルゲンから肌を守る
【汗のデメリット】
・かゆみを感じやすい
・そのままにしておくと症状が悪化する
汗をかくことのメリットはたくさんありますが、アトピー性皮膚炎の患者さんは汗をかきにくい「発汗障害」を抱えている方も多く、汗の機能を充分に発揮できていないのです。
たくさん汗をかいて、そのあと十分に対策をすれば怖くありません。
◆汗をかきやすくする工夫
入浴の際はぬるま湯にゆっくり浸かる
36~40℃くらいのぬるま湯に20分ほどゆっくり浸かりましょう。じんわり汗をかいてくると同時に、肌の水分量もアップします。
軽い運動を習慣にする
突然激しい運動をするのではなく、ウォーキングなどの軽く汗をかく程度の運動を習慣づけると代謝も上がり、汗をかきやすい体になります。
室内の温度を下げすぎない
肌の炎症がある方は体がほてって体温が高く感じるので最初はつらいかもしれませんが、無理なく部屋の温度も涼しすぎない温度に調節しましょう。すこし汗ばむくらいが適温です。
◆汗をかいたあとの対策は?
夏は細菌が繁殖しやすい時季でもあります。汗をかいたまま放置すると皮膚表面で細菌が繁殖し、かゆみの原因やバリア機能の低下を引き起こす原因になってしまいます。
汗をしっかり拭き取る、シャワーで洗い流す、清潔な衣服に着替えるなど、汗をそのままにせずしっかり対策をしましょう。
夏は汗をかかないことで熱中症の危険もありますので、水分をしっかり摂り、汗をたくさんかいてうまくアトピーの症状もコントロールしていきましょう。
仙台アトピー相談室はアトピー性皮膚炎の症状と上手に付き合うための日常生活のアドバイスもいたします。なんでもお気軽にご相談ください。